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第5回房総丘陵トレイルラン 2013年3月3日 [ランニング]

昨年3月に18kmの部に出場した際に見た、清澄寺境内にゴールする姿にあこがれ、今年は30kmにエントリーしました。
距離は1.67倍ですが、辛さは3倍以上ありました。
結果から言うと、もう惨敗でした。

前回は鉄道利用だったのですが、今年は車が使えたので車で行きました。
走行距離の短いコースを行ったのですが、ものすごく細い山道で、集中力もある朝のうちだからいいものの帰りは辛そう。
と思っていたら全出場者に房総スカイラインと鴨川有料道路の回数券をくれたので、それを使って楽なルートで帰りました。
その他、今年の参加賞は大きなタオル。
Tシャツじゃないものもうれしいです。

さて、当日のこと。
家を5時に出発して、到着が7時10分くらいでした。
30分ほど仮眠して会場入りしました。

2013boso03seichoji.jpg
2013bososeichojiyurai.jpg
2013boso04sennensugi.jpg
1200年以上の歴史のあるお寺で、少なくともそれ以上の樹齢ではないかという杉の大木もあります。

すぐそばの展望台にはこんなものがありました。
2013boso-karate.jpg
極真空手発祥の地だそうです。
「空手バカ一代」で片眉を剃ってこもった山がここなんですね。

受付を済ませて、昨年と同じように研修所内に入れていただきました。
暖かく快適に準備ができます。
トイレも清潔で気持ちがいいです。

直行バスの到着が遅れているとかで、全体的に25分遅れになり、スタートは10時25分に。
開会式直後にトイレに行ったり、羽織っていた上着をリュックに入れたりと手間取っている間にスタート間近。
もうみんなスタート地点に集合してます。
2013boso05start.jpg
さらにRunkeeperの起動に手間取りゆっくりしたスタートになってしまいました。
後述しますが、タイムや順位を気にする人はスタートから5キロまでで前に行った方がいいです。

スタートして600mほどは舗装路です。
その後、未舗装の林道に入って5km地点までは前のランナーを追い越す幅があります。
後半の余力を考えるとあまり飛ばしたくはないところではありますが、トレイル区間に入ってしばらくするとボトルネックになってしまう狭い登り階段があり、後ろに行くほど待ち時間が長くなります。
僕も15分ほど待ちましたが最後尾は40分近く待つようです。

5km地点から9km地点までは本格的な山道で、いわゆるシングルトラックになっています。
簡単に追い抜くことができないし、簡単に追い越されもしません。
なにしろ走路を外れると崖になっていたりしますから。
雨の直後であった昨年ほどではないにせよ足元は緩く、粘土質の岩場は滑ります。

9km手前で急な山下りをした後、また林道区間に入ります。
コンクリート舗装の上り坂が1kmほど続いた後、最初のエイドステーションです。
バナナ、どら焼き、水、梅干し、塩が用意してありました。
バナナを二切れと水をいただき小休止。

昨年はここまでで既に足が攣ってましたが今回は大丈夫。
ただ、待ち時間が長かったせいでここまでで1時間20分以上かかっています。
最初目標にしていた3時間30分には到底間に合いそうにもなくなり、目標を4時間に切り替えました。
最終的にはこれも無理でしたが…。

そこからまた1km以上だらだらとコンクリート舗装の上り坂を上り続け18kmと30kmの分岐点に差し掛かります。
ゼッケンの色を見て誘導員さんが進行方向を指さしてくれます。

少し未舗装の林道区間を進むとまた山道に入って行きます。
この辺になってくると少しペースを落とす人や逆に上げる人がいたりして,
声を掛け合いながら少し広いところで追い抜いたり追い抜かれたりするようになります。

15㎞地点あたりからrunkeeperの距離表示があやしくなり主催者発表の距離より短くなってきました。
細かいカーブや上り下りが続くため誤差が出てきたのだと思います。

18kmあたりでまた林道区間になり、2回目、そして最後のエイドステーションです。
ここでもバナナ、水、そしてコーラをいただき、さらにトイレに行きました。

ここまではまあまあ良かったのです。

ここから地獄でした。

エイドステーションの後は300mほどの舗装路、“養老清澄ライン”を上って行くのですが、ここで右のふくらはぎが攣りそうに。
上り坂を走るとピーンとなりかけます。
そんな状態になってきたのになんと道路脇のただの斜面をいきなり登れと誘導員さんが…。
一部手を使わないと登れないようなところを上って行きます。
また山道です。
というより部分的には“道”すら無いです。
前に人がいなくなるとコースがわからなくなります。
唯一の頼みの綱は主催者が設置した白タスキ。
所々の木の枝にぶら下がっています。
それを頼りに進んで行きます。

どんなにゆるい勾配でも、もう上り坂を走ると攣る状態。
上りは歩き、下りはゆっくり走る。
そんなことの繰り返しです。
ときどき後ろを気にしつつ、速い人が来たら道を譲り、ただただゴールを目指して進みつづけるのみ。

同じようなペースに陥っている周りの人と
「これ、ほんとにゴールにつくんでしょうかねぇ」
「もう脚は限界なんだけど、『帰りたい』って気持ちだけで進んでるね」
などと話しながら。

上りが続くと、もう動き続ける力もなく、ときどき立ち止まっては休みます。
リュックの中の食料も食べ、携帯している飲料を飲み、少しだけ元気が出るのを待ちます。

途中で一回、木の根につまづき転びました。
後半は気持ち通りに足が上がって行かないのです。
転んだ拍子についに両足が攣りました。
しばらくは立てません。
なんとか腕の力でコースから外れ脚を伸ばします。
通過して行くランナーたちがかけてくれる声に
「大丈夫です」
と返事をしながらなんとか立てるようになるのを待ちます。

そんな状態が続きながらも、進みつづけると
「もうすぐ25km地点ですよ」
との誘導員さんの声。
まだ25kmにも達していないのか!と思いつつも、やっと25kmか、との安堵の思い。
なのに、実際の25km地点の標識までの遠いこと遠いこと。
ウソつきなんだから…。

26.5kmほどでやっと山道が終わります。
500mほどはまた舗装路でしかも緩い下り坂です。
限界状態ですが、これなら少しは走れます。

残り3キロ地点でまた未舗装の林道に入ります。
気持ちは
「残り3km!」
なんですが、上り基調の林道を走り続ける力はありません。
少し走っては歩き、力が戻ってきたらゆっくり走るという状態です。

そんなこんなしているうちに、事前に調べておいた“もう上り坂は無い、あとは下るだけ”の残り500m程になりました。
最後の力を振り絞って走りだしました。
2013boso02togoal.jpg
最後の200mは急な坂を駆け下りながら何人か抜き、山門前の数段の階段を上り、山門をくぐると同時に一人抜き、やっとフィニッシュです。

走る前の
「18kmの時の倍ぐらいの時間で帰ってきたいなぁ」
との思いは、ものの見事に打ち砕かれボロボロのゴールです。

4時間38分07秒。

とにかく、なんとか帰ってきました。
順位は半分より後ろ。

今回のルートです。
2013bosoroute.jpg
ルートはほぼ正確ですが、距離表示は誤差があります。
ブログ本文の距離とは、とくに15km以降にずれが大きいです。


反省点はいろいろ。
●事前練習はしっかりと
※のど風邪や痛風になりかかったことなどもあり、2週間くらいあんまり走っていなかった。
●スタート準備もしっかりと
※アプリの起動に手間取ってディレイスタートなんぞ言語道断だったね。
●5kmまでにもっと前に
※スタートが遅れた分、そして30㎞の距離を意識しすぎて最初の5キロを抑え過ぎた。
●水分はもっと持ち歩いた方がいい
※余分な重量になるから持ちすぎるのは良くないけれど、ゼリー飲料180ccとアクエリアスハンディパック300ccでは足りなかった。

そしてなにより
●体重はできるだけ落とした方がいい
※“横移動”とは違い、自分の身体を持ち上げ続けなければいけないのだから軽いほうがいいのは当たり前。下りも体重が重いと負荷が大きくなり、脚にくる。

ものすごく苦しいけど、楽しくないわけではない。
いや、まぁ、楽しいのかな。
来年も参加するつもりです。
リベンジしなくちゃね。
今度は4時間切るぞ!

次のレースは4月のかすみがうら。
トレーニングの調子次第では、その一週間前の千葉陸連の記録会、5000mにも出るかも。
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