3月11日のこと

平成23年、3月11日、午後2時46分。
東北沖を震源とするマグニチュード9.0というとてつもなく強い地震が発生した。

最初、この日に家族と連絡が取れなかったり、自宅で本棚が転倒していてガラスまみれになった部屋を片付けたり、マンションの一部に亀裂が入ったり、何駅分も歩いたりしたことを、つらつらと書こうかと思っていた。

どんなことを書こうかと考えているうちに、報道される被害の大きさがどんどん大きくなっていった。

あの日、ものすごく大変なことだと思った自分の経験が、どんどんと些細なことになっていった。

こうなったら、最初考えていた内容ではとても書けなくなった。

3月22日昼の段階で、死者・行方不明者2万1千人超。

津波によって多数の命が奪われた。

同じ津波で被害を受けた福島第一原発の放射能漏れ。

電力不足による計画停電。

物流の混乱や買い占めによるモノ不足。

さまざまな問題が、いまだ解決に至っていない。

数多くのスポーツイベントも中止された。

マラソン大会もしかり。

今日まで、開催の可否を検討されていたに違いないかすみがうらマラソンも中止が決定した。

茨城県も被災地域だ。しかたなかろう。

今日まで「開催するかもしれない」などと考えていた自分が恥ずかしい。

「初マラソンだ」
「すっとこの大会を目標にしてた」
「ずっと頑張って走ってきた」
「開催まで1カ月あるし…」
「いつものことをいつものようにやることも重要」
「開催地地元に少しでもお金が落とせるなら・・・」

いろんな思いもあったが、現状を冷静に見れば中止が当然だ。

参加料の一部は義捐金にあてていただけるらしい。
ささやかながら役立ててくれたらありがたい。



さて、個人的なフルマラソンの初挑戦を、どこにするかを考えなくては。

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